非認知能力の養成にグループワークショップが有効な理由

講義する先生

非認知能力の養成にグループワークショップが効果的な理由

「非認知能力」——課題設定・解決能力、主体性、チームワーク、リーダーシップといった資質——を実践的に開発する手法として、グループによるワークショップが有効であると考えられる。では、なぜ個人ではなく、グループによるディスカッションなのか。その理由は、「グループダイナミクス理論」によって説明できる。

「グループダイナミクス(集団力学)」とは、集団の構成員が互いに及ぼし合う影響を研究する社会心理学の一分野であり、ドイツの心理学者クルト・レヴィンによって基礎理論が構築された。レヴィンは研究の出発点として、①集団活動の場にはどのような力が働いているか、②どのような力が集団活動の変化を生み出すか、③どのような力が変化への抵抗を生み出すか、という三つの問いを掲げている。彼の死後は、マサチューセッツ工科大学(MIT)に設けられた専門研究所を中心に、理論的研究が継続されている。

グループダイナミクス理論では、「集団」と「個人」が相互に影響を及ぼし合うことで、双方の気づきや意欲が高まるとされている。今後、このグループダイナミクスの効果を活かし、非認知能力の養成に適した代表的なワークショップを紹介していく。